WHY DO IT

日本のイノベーション産業が発展するために

大学や企業のラボからビジネスへイノベーションを移転していく際の大きな難関として「死の谷」を越えるまでのファンディング・ギャップが社会的に議論されていますが、我々はファンディングの対象であるアセット(技術商業化開発)の側により大きなギャップが存在していると考えています。予期される多くの難関に正面から向き合い、準備をし、小さなブレークスルーを愚直に重ねていくことで初めてギャップを克服し、イノベーションが加速化されます。

 

TRL(Technology Readiness Level) 技術開発の成熟度を表す9段階の指標

世界の技術開発競争 技術の科学的実証を終え(TRL3)魔の川を越えた先端技術は、製品・システム化に向けた開発フェーズ(TRL4~)に進みます。世界の産業ニーズに基づき基盤技術の統合化開発を進め、実際の応用環境でデモンストレーションが出来るようになると(TRL6~7)、事業の先進的な基幹技術として企業との共同開発やライセンス等のアライアンス及びVCからの投資が視野に入り、死の谷を越えて事業化のステージに入ります。さらに、この先の産業化に向けた国際競争を勝ち抜き、本物のイノベーションを目指していきます。
日本でブレークスルーが必要な状況

大学:

大学の技術開発ステージの大半はTRL3以前であり、企業の研究部門との共同研究もこのステージに多く見られます。技術の商業化開発に必要な技術マーケティングや他の基盤技術との統合開発等は大学にとって大きな難関であり、ビジネスへの橋渡しまでには大きなギャップが存在します。

 

企業:

企業の研究所が保有する技術の多くもTRL3以前のステージに留まっており、特に新規事業分野の候補技術を事業部門への橋渡しする際には「イノベーションのジレンマ」が観察され、大学と同様に商業化開発にギャップが存在します。事業化を目的とした大学との協創はTRL6~7以降が前提となります。

 

ベンチャー:

世界で戦える技術かどうかの商業化評価が十分になされず、またPOCが終了していない技術により起業するスタートアップも多く見られます。事業計画やVCの投資ラウンドの進行と実際の技術開発の成熟度の乖離が拡大する等、事業化までの商業化開発には大きなギャップが存在しています。

 

起業家:

有望な起業家候補者の多くは有望な基幹技術にリーチできておらず、また技術商業化のノウハウや経験を得る機会がないため、ハイテクベンチャーの起業家となる実証的な道が開けていません。

ACATの標準化された技術商業化プロセス

Solve the shortfall in the technology backed innovation
and seed stage investment in Japan

ACATは、TRL4前後からのステージを主なターゲットとし、技術商業化に必要なソリューションを提供します。
基幹技術の科学的実証を達成した研究チームに最大限の敬意を払い、その後のイノベーションをイニシアティブを発揮し加速させます。

 

ACATの標準化された技術商業化プロセス